草ひも

まだ東京にいたころ、
自然あふれる住まいに出会えるまで、
思いの頼りにしていたのが草ひもづくりでした。
あるワークショップをきっかけに、
東京でもその辺に生えているような草で
ひもがつくれることがわかると、
夢中で作りはじめました。

作っているあいだ、
自然との関係が回復していくような、
作るたびに、
体から静かで純粋な力が湧いてくるような、
そんなうれしい感覚がありました。

そしてそれが移住への命綱みたいに感じるようになりました。

東京では息苦しくてあらゆる感覚が死んでしまうと思うこともありましたが、
草ひもを作りはじめてから、公園や河川敷には何種類もの植物が生きていることがわかり、見ていると愛らしく、そして彼らを使ってなにか作りたいと、うずうずしていたのを覚えています。

この植物たちに思いを寄せることから、移住への道は開かれるのかもしれないと、とてもワクワクしていました。
そしてその思いが通じたのか、
めでたく高知に暮らせている今、
毎日さまざまな自然の豊かさに触れる中でも、
草ひもはまるでへその緒みたいに自然とのつながりを感じさせてくれています。

だいすきな草たち。
どこでも、いつまでも、愛でていたいものです。
Nogucho Park のぐちさきこ

Nogucho Park

手をうごかすこといろいろ

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